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人類がはじめて筆記具を考えたのは、紀元前4,000年の昔、「芦ペン」で粘土板にくさび形の文字を彫りつけたのから始まります。続いて紀元前3,000年頃、エジプトでパピルス紙に文字を書きつける方法が生まれました。パピルス紙の発達したものが、木材を原料とした今日の紙であり、「芦ペン」の進化したものが、中世の「鵞ペン」であり、「金属ペン」であり、また、現在の「万年筆」であるわけです。東洋では紀元前500年頃まで、中国で木や竹を削った木簡・竹簡が記録や通信にもちいられていました。そして、秦時代(紀元前約200年)には毛筆、油煙墨、硯などが考案され、現在とほとんど変わらぬ筆と墨による筆記法が完成されました。
私たちの毎日に欠かせない万年筆は1809年、イギリス人のフォルシュが発明したといわれています。毛細管現象を利用して実用的な万年筆をはじめてつくったのはウォーターマンで、1884年のことです。しかし、当時の万年筆はペンポイントの耐久性に難点をもっていました。この問題をみごと解決したのが、パイロットです。イリドスミンという合金を開発し、耐久度の高い世界一の金ペンをつくりあげたのです。
その後、優秀なペン先・ペン芯の開発によって技術的完成をみた万年筆は、加飾や成形技法面でもさまざまな工夫が加えられ、今日では書くだけでなく私たち目をもたのしませてくれます。このように毎日なにげなく使われている筆記具も、何千年にもわたる人々の努力の結晶なのです。
<資料:パイロット筆記具資料館>
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