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2007/09/07(金) 旧暦の不思議
私が住む沖縄では、旧暦が重んじられた行事が多くあります。今年のお盆
は8月27日でした。その日が旧暦の7月15日(旧盆)にあたるからです。
また、旧盆の日(ウークイ)は休日となる会社が多いため、年によって旧盆
の日が新暦の何月何日になるのか、たいへん気になります。昨年の旧盆は、
8月8日でした。来年の旧盆は8月15日となり、ちょうど一月遅れの盂蘭
盆(うらぼん)と重なります。
新暦に慣れ親しんだ私たちにとって、旧暦はとても難解に感じられます。
しかし、月の動きを元にしているため、潮の満ち干に関係しますし、それが
自然界に大きな影響を与えているわけですから、生活に取り入れるのは大切
なことだと思います。このことから、沖縄では旧暦の毎月1日(新月の日)
と15日(満月の頃)は「ついたち、じゅうごにち」の行事として特別な日
とされています。
この「ついたち」という語は、新月(朔日)→満月(望月)→新月(朔日)
という月の周期の始まりを表し、月が新たに立つことから「つきたち」が、
「ついたち」となったといわれています。月が完全に消えた状態から現れる
瞬間を「朔(さく)」といい、その瞬間が含まれる日を「朔日(ついたち)」
と呼んでいます。
さて、月は約29.5日で地球を周りますから、29日の小の月と30日
の大の月を交互におけば暦が作れそうです。しかし、1年を12ヶ月に区分
し、小の月と大の月を6ヶ月ずつとすると、29×6+30×6=354日
となり、1年=365日では11日のずれが生じ、3年経つと約1ヶ月の差
が生じてしまいます。さらに17年経つと、11×17=187日(約半年)
ずれることになり、季節が逆転してしまいます。
そこで、約3年に1回(正確には19年に7回)は、1年が13ヶ月の年
を設けることによって、季節の変化に合うよう補正しています。この余分の
1ヶ月を閏月(ユンヂチ)と呼んでいます。旧暦(太陰太陽暦)は、閏月を
導入することにより、地球の周りを月が1周するサイクルと、太陽の周りを
地球が1周するサイクルとを結びつけ、暦を完成させているのです。
なお、新暦(太陽暦)では考えられないことですが、旧暦(太陰太陽暦)
の1ヶ月は朔日から次の朔日の前日までであるため、月ごとの日数が固定さ
れません。年によっては、同じ月でも29日の小の月になったり、30日の
大の月になったりします。また、閏月の年には、6月が2回あったり、7月
が2回あったりします。これでは、期間の日数計算が難しいため、利息等の
計算でも混乱が生じます。経済社会では、旧暦は使いづらいですね。
安木屋ビジネス専門学校
副校長 安仁屋 雅秀