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2007/08/17(金) リスクマネジメントの手順

 リスクとは、損失の発生の可能性のことをいいます。損失とは価値の減少
または滅失を意味します。今回は、リスクマネジメントの手順について説明
します。

 リスクマネジメントは、次の5段階のプロセスに沿って行います。

1.リスクの確認……損失発生の要因を発見・把握(リスクの洗い出し)
2.リスクの測定……発生頻度、損失規模、予想損失額、測定の信頼性
3.処理技術の選択…事前対策と資金対策の方法
4.処理の実施………選択した処理技術の実施
5.処理結果の統制…フォローアップ

 上記の手順は、私がJC会員時代に学んだLDサイクル5ステップに沿っ
たものになっています。LD(Leadership Development)は、指導力開発のこ
とで、LDサイクル5ステップはマネジメントサイクルのひとつです。

 一般に、マネジメントサイクルは、PDSまたはPDCAサイクルと呼ば
れています。つまり、Plan(計画)→Do(実施)→See(評価)または、Plan(計画)
→Do(実施)→Check(点検)→Act(処置)のサイクルです。

 これに対してLDサイクル5ステップは、See(問題を見る)→Think(問題の
本質を考える)→Plan(解決のための戦略・戦術を練る)→Do(計画に沿って実
践する)→Study(個々のステップをもう一度反省し学習する)というプロセス
からなっています。

 問題解決のステップで最初に行わなければならないことは、Plan(計画)よ
りも先に See(問題を見る)です。何が問題なのかが分からずに計画を立てる
と、問題の本質を見落としてしまいかねません。まずは、現状をよく見つめ、
問題に気づくということが大切です。

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安木屋ビジネス専門学校
副校長 安仁屋 雅秀